Hyper-Editing Platform[AIDA]は、自ら道を切り拓くリーダー達が、分野を超えて新たな社会像を構想していく「超編集プラットフォーム」です。多士済々の異才・哲人・達人と共に、思索や対話を通してそれぞれの世界像を更新していきながら、21世紀を牽引する知を創発していきます。
この世界は固定化された属性ではなく、動的な関係性、つまり「あいだ」の諸相の上に成り立っています。情報と生命のあいだ、生と死のあいだ、自己と他者のあいだ。ハイパーエディティングプラットフォーム[AIDA]は、「あいだ」に着目し、複雑なものを複雑なままに捉え、動的な世界を相手にしていく力を育てる場です。
2005年、三菱商事とリクルートの有志メンバーの発起により、ハイパーコーポレートユニバーシティ[AIDA]が誕生。以来、毎期テーマを変えながら、15年間「あいだ」をめぐってきました。そして2020年秋、知を授かる「ユニバーシティ」から、知を創発し合う「プラットフォーム」へと変貌を遂げました。
先行き不透明な時代、自ら道を切り開き、新しい社会を構想していくリーダーが求められています。既存の枠組みを越えて意味や価値を結び直す編集力と、前提を捉え直す仮説思考、そして自らの指針となる価値軸や世界像をそれぞれの内側に育み、共に研鑽しながら新しい社会像を構想していきます。
座長は松岡正剛。その元に集うボードメンバーやゲストが、最先端の課題や論点を持ち寄ります。座衆(参加者)も膝を交えて喧々諤々の議論を繰り広げるライブセッション、チームで対話と思索を重ねるオンラインプログラムを組み合わせ、超実践的なリベラルアーツを獲得していく半年間です。
リアル&オンラインのハイブリッド、多重多層な学びと討議。Hyper-Editing Platform[AIDA]にしかない仕組みと仕掛けがあります。月に一度、ゲストとボードメンバー、座長が本楼に集まり、リアルセッションを開催。その様子は複数台のカメラとスイッチングでオンライン配信。熱のこもった一期一会の磁場が形成されます。 毎月の講義と講義のあいだにはゲストから課題が届きます。座衆はオンラインの「連」ごとに、AIDA師範代の指導を受けながら、課題に取り組みます。随時配信されるメディアやコラムで、学びは重層的に深まっていきます。
編集工学研究所の「本楼」に集い、議論を交わす月1回のセッション。ライブ配信&オンラインミーティング環境を整え、リアル・バーチャルのハイブリッドな場を展開します。
7~8名ずつ「連」と呼ばれるチームに分かれ、AIDA師範代(コーチ)のもと、オンラインでお題に取り組みます。交わし合いを通して、ライブセッションの合間に学びを深めます。
リクルート、三菱商事をはじめ大手企業からベンチャーまで、多種多様な組織から次世代のリーダー層が参加します。一座の担い手として、「受講生」ではなく「座衆」と称します。
ライブセッションの講義録やボードメンバーへのインタビューを記事化して共有。リアルタイムの編集により、プラットフォームの共同知として充実を図ります。
[AIDA]では、毎シーズン「◯◯と◯◯のAIDA」という通しテーマを設け、その元にゲストを招き、「お題」を折り込みながら思索を深めていきます。座衆は全6回のライブセッションを通して「壊す・肖る・創る」の3段階の変容プロセスを通り、各々の「編集的社会像」を構想します。
1978年、ルーブル装飾美術館で磯崎新・武満徹プロデュースによる「間」展が開かれ、そのパンフレットを編集執筆し、またその2年後に童話作家でアスペン議長でもあったレオ・レオーニと『間の本』を刊行して以来、私にとってAIDAは「間」のことであった。 もとより日本の社会文化や表現文化にとっては「間」は根本的なコンセプトであるが、いまや文明史にとっても何かと何かのAIDAに注目しつづけることは、生物と環境と人類の多様性、歪みつつある高度情報資本主義の行方、ネット社会とリアル社会のすれちがい、脳と心とAIの関係に接近するための欠かせない視野になっている。 中東や南シナ海もAIDAそのものなのである。 しかしAIDAは国家戦略として設定されたものではなく、またロジカルに形成されたものでもない。 むしろ民族や言語や慣習や制度がもたらすさまざまな「相互の隙間」が拡張されて生じたものであることが多い。 このようなAIDAを議論するには編集的なアプローチが肝要で、つねに行ったり来たりする思考が求められる。 「あべ」(彼辺)と「こべ」(此辺)、「ちぐ」(鎮具)と「はぐ」(破具)を自在にとりかえられる方法に着目する必要がある。 このAIDAプラットフォームは、21世紀日本こそが獲得すべき思想と展望を模索するために用意された。 生命と文明のAIDA、生活と政治のAIDA、アメリカと中国のAIDA、メディアと市場のAIDA、脳とコンピュータのAIDA、民族と言語のAIDA、ハイカルチャーとサブカルのAIDA、さまざまなテーマが待っている。 大いに躍動していただきたい。